歌うクジラ

この小説で、描かれた未来は、なかなか暗く重い。

かなりの暗黒世界ですが、あけすけな利己主義な世界平和が蔓延していますが、それに至るまでの筋はしっかりと通っていて、とても驚かされます。

 

タイトルからして、ちょっとファンタジーのようなものかな?

いや、村上龍でそれはないかと手にしましたが、これは、ディストピア ファンタジーでした。

 

自分の思考が、どれだけ閉鎖的で服従しているのか。

服従そのものは良しとしても、思考停止だけは避けていかなければと思いました。

 

かーなり暗く重い物語ではありますが、光もあります。

それは、あたりまえのような言葉ですが、物語の闇は深いので、それは輝き、とても大切な事だと感じさせてくれました。

 

 

歌うクジラ(上) (講談社文庫)

歌うクジラ(上) (講談社文庫)

 
歌うクジラ(下) (講談社文庫)

歌うクジラ(下) (講談社文庫)