読書

川端康成 雪国

どうしようもなく惹かれるものが存在する。 抗うことが叶わぬ心情を感じました。 駒子の持つ『陽』と葉子の持つ『陰』 決して混じり合うことのないエネルギー。 読み進める中、ハッピーエンドを感じさせない 男女の様々な恋の心情にピュアな美しさがあるよう…

カフェと読書

お久しぶりのナップカフェ♪ 相変わらず美味しい(*´∇`*) 行く前にマンガ倉庫で見つけた文庫本を読みならがら食事。 やったことの無いスタイルでの読書でしたが けっこう癒されました♪

騎士団長殺し

村上春樹の最新作いつものように、普通(ぽい)主人公が、普通でない出来事に対峙し、冷静に(少なくともパニックは起こしていないように思える)応答していく。常に感じるのですが、これはなかなかハードだし、ありえないだろう。と、思えるようなシュチュ…

歌うクジラ

この小説で、描かれた未来は、なかなか暗く重い。 かなりの暗黒世界ですが、あけすけな利己主義な世界平和が蔓延していますが、それに至るまでの筋はしっかりと通っていて、とても驚かされます。 タイトルからして、ちょっとファンタジーのようなものかな? …

リスボンへの夜行列車

グレリゴリウスはアマデウの本に出会って、その本が自分のために書かれた本だと感じ、彼に会いに旅に出る。 映画、『リスボンの手紙』を観て本を手にしたのですが、この『リスボンへの夜行列車』は自分にとって、アマデウの本が、グレリゴリウスに与えたと同…

たばこはそんなに悪いのか

禁煙した身ではあるけれど…(健康というより、なんか似合わないね 笑 と言われる理由で⤵︎) どんなことが書いているのかな? と、読んでみると、資料やデータ、マイナスなことプラスかもなこと、吸い方、歴史など色んな観点から考察していて、ものすごく真面…

あなたの人生の意味

アメリカで50万部!ということに驚き、思わず手にした本です。 今の時代、今までの常識は大きく変化し、成功、特別な自分、謙虚でなく自己顕示する。 この様な事柄が良しとされることが多くなりました。 もちろん昔より今の方が良い時代だと言えますが、テ…

囀る魚

本好きのための物語とは、どういう物語だろう? と同時に表紙のデザインも気に入り、手にしました。 読んでみると、なるほど!と、頷けます。 とくに、たくさんの文学が、随所に登場し 物語に素敵に、色をつけていきます。 文学と言っても、何から手を出せば…

脳を最適化すれば能力は2倍になる 仕事の精度と速度を脳科学的にあげる方法

久しぶりに脳のお勉強。 特別、深い内容でなく、 脳内物質をエバンゲリオンの登場人物で、説明していたりと、専門書のような雰囲気が少ないので読みやすいです。 脳内物質を理解し、利用できるようになると いろいろと、向上するのだろうな。 いっぺんに全て…

どこにでもある風景と どこにもいないわたし

このような始まりで進み、この本の物語はどう展開していくのだろう? なんて思いながら、読んでいたら 唐突に物語が終わり、この本が短編集だという事に気付く…。 どの物語も、次に旅立つところで終了していきます。 何気ない日々と、何気ない風景が 独特な…

骨とはなにか、関節とはなにか:骨と関節の不思議な物語 (シリーズ・骨の話)

人生も半ば。 骨や関節は、命に関わることは少ないだろうけれど 生活には支障が出るところ。 脳や筋肉も大切だけれど、支えとなる骨を知ることで 不安を解消し、体の動線を考える良い勉強になりました。 進化についても、人は天使になれるか?(翼を持てるか…

猫なんて

作家や漫画家、47人、47話。 それぞれが、それぞれ感じる猫について描かれています。 たくさんの猫感があり面白かった。 前に飼っていたパトラを思い出すような文章もあり 時々、ウルっとすることもありました。 猫と過ごしていると、色々と感心することも沢…

イエスとその弟子

ピーター・ミルワード先生。 上智大学文学教授であり、カトリック神父。 の著書。 キリスト教の理解が深まると 他国の理解も深まる。 日本人である自分には キリスト教にそれほど縁があるわけではない。 教えよりも、ファションの方が身近だ。 信仰心が無い…

本を守ろうとする猫の話

帯にある言葉。 表には 「お前はただの物知りになりたいのか?」 裏には 「お金の話はやめて 今日読んだ本の話をしよう。」 このふたつが、気になって 気まぐれに、手に取った本。 だが、この気まぐれは良かった。 今こそ、小説、文学を読むようになっている…

沈黙

踏み絵。 誰しも聞いた事のある言葉。 自分も含め、きっとほとんどの人は 踏まない時に、訪れる拷問や処刑を思えば 踏まない事への疑問の方が、大きいのでは ないだろうか? 沈黙を読んでいると ポルトガルから訪れた司祭と 日本人のキリシタンでは 信仰の違…

オールドテロリスト

なんなんだ⁉︎ この滅茶苦茶かっこいいジイさん達は!! 今回、読みはじめは、今まで読んだような 爆発しそうな、エネルギーは抑えめで えらく、ゆったりとしてるな。 なんて、思っていましたが、 それは、とんでもない勘違い。 2回目のテロでは、 今の若者…

ヒモトレ

小関勲と甲野善紀さんの対談式の本。 甲野善紀さんは、古武術を研究されていて あの身のこなしを拝見した時は 感動で目頭が熱くなりました。 著書も本格的なもの以外は、だいたい目を通しています。 この本も、ただの健康本ではなく なかなか濃ゆい内容で読…

五分後の世界

パラレルワールドとして描かれた日本。 よくパラレルワールドとして登場するのは その世界の自分だったりしますが ここに描かれるのは、文化や価値観の違い。 日本人の強さが研ぎ澄まされてる世界です。 未だ戦時という世界ではありますが。。 何が良い悪い…

半島を出よ

すごい! 内容がとてもリアルで、フィクションだという事を忘れてしまいそうでした。 はみ出し者の、イシハラ軍団が、北朝鮮からの侵略を阻止を試みる。 という内容ですが、彼らのはみ出し者レベルは 犯罪者のレベル。 サイコパスだと言ってもおかしくない。…

ダライ・ラマ 子どもと語る

とても読みやすい文章なので、 ダライ・ラマの思想、心持ちが 自然に伝わってきます。 幸・不幸の事だけを思ってみれば 結局は、己の中で磨かれなければ 移ろい続けてしまう。 本来の仏教とは、宗教というよりは精神修行の教えと感じれます。 幸不幸と 快楽…