それでも夜は明ける

それでも夜は明けるというタイトルですが

最後まで、夜は明けません。。

(心の中では。)

ストーリーは、ほぼ、闇の部分で占められています。

『Twelve Years a Slave』

というタイトルの翻訳ですが、意図的な誤訳に感じました。

 

実話を元にした映画です。

北部に住む、自由黒人のヴァイオリニストが、奴隷商人に拐われ、12年間奴隷として過ごした日々が描かれています。

全ての奴隷が、これ程までに過酷であったかはわかりませんが、

精神の歪んだ主人に買われた奴隷は、想像を絶するほどに過酷だったのだろうと想像できます。

(見るに堪えない場面も少なくありません。)

 

ただ、奴隷はとても高価だったとも聞いたことがあるので

ここまで、ひどく扱うものなのか?という疑問も部分的に感じました。

労働という部分では、現代言われる、ブラック企業

そう大して変わらないようにも思えます。

 

人は、人の心は、誰もが自分で思う程、強くはなく

常識というものは、出来るだけ自分でも育てる意識を持つこと、、

それは、神がいるいないは別として、人間として、魂を澱ませる罪を重ねてしまうのだろうと感じました。

(映画の中でも聖書を都合良く解釈し、自分には罪は無いのだと信じ込もうという雰囲気も感じ取れました。)