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五分後の世界

 

パラレルワールドとして描かれた日本。

よくパラレルワールドとして登場するのは

その世界の自分だったりしますが

ここに描かれるのは、文化や価値観の違い。

日本人の強さが研ぎ澄まされてる世界です。

未だ戦時という世界ではありますが。。

 

何が良い悪いは置いといて

本来、人間の持つ能力を高めるという常識は素晴らしく思いました。

文中で、主人公の小田桐が

「俺が、前にいた世界では、プラットホームでは、白線の後ろまでお下がりくださいや

なんやと、おせっかいが過ぎる」

というような台詞があります。

これは、自身で考えるということを放棄してるということ。

まあ、現在では、そのおせっかいレベルのエスカレートは凄まじく

クレームとか、めんどいだわ。何かあれば裁判!裁判!いうじゃんか。

と言わんばかりの注意書きも少なくなく。。

逆に、この会社は消費者を小馬鹿にしてるだろう。

というか、すごくいい値段のするモノなのに

こんな注意書きするような商品を

売ったり買ったりする時点で、すでに人として一流ではなくないか?

と、不思議に思うことも少なくありません。

 

つまり、今自分たちは、お金の力を崇め過ぎてしまって

人間というもの自体を、放棄していないのか?

というような問いかけを大きく感じました。

 

あと、子供の頃、周りの人みんなに、自分は必要か?役に立つか?

と聞き、必要だと言った人は消えていった。

必要ではないではないか。

というのにも、うわぁ。。同じだ。。

とも感じました。

決して、知らない人にまでそう思われたい自惚れではなく

身近な人がそう言ってくれるのであれば

全力で尽くすというか

思い巡らし、相手に対し、利であり、自分であればこうしてもらいたいという

思いと行動が昔から染みついている。

友達、恋人であろうが、お客さんであろうが出し惜しみできない。

仕事よりそちらを優先してしまったりと・・

あらためて、おかしいんじゃないかと、自分で感じてしまう。

決して、相手に気に入られたいのではなく

自分自身の存在意義に近い想いだと感じる。

 

と、いつものように

作品の感想文でなくなっていますが

作品の力強さから、人のあり方を教えられた気がしました。

 

 

五分後の世界 (幻冬舎文庫)

五分後の世界 (幻冬舎文庫)