サガン ー悲しみよこんにちはー

サガンの『悲しみよこんにちは』を読んだ時は、かなり衝撃をうけました。

そして巻末に、書かれていた
彼女の年齢とその生涯にも…

 

映画では、その生き方が描かれています。
18歳で完成した『悲しみよこんにちは』は
彼女にたくさんの富をもたらします。

その額は、当時日本円で、360億円にものぼります。


映画で、「おいおい」と思わずつっこみたかったシーンの一つに
その多額のお金を手にした彼女は、父親に電話で、「こんなたくさんのお金、何に使えばいいの?」と相談しますが
「その歳なんだ。全部使ってしまいなさい」
「あっはっは」
と言い放ちます…

 

「マジか!すごいな!絶対言えないわw」

というのが素直な感想 笑

 

サガンは、『早熟』で『過剰』だと言われていたようです。
明晰な頭脳を持ちながらも、早くに覚えてしまったアルコールと薬物。


車も好きで、そしてスピード好き、一度は事故で、本当に死ぬ寸前までいっています。
(この時のモルヒネは、死ぬまで依存することになります)

 

知的で、頭の回転がはやく、気取ったところがないけれど、熱く強すぎるくらいのパッションは、ブレーキさえ破壊しているように感じますが、とても寂しがりで、孤独というものを常に感じているようでした。
(映画中の引用で、『恋の挫折は、自分自身の挫折に他ならない。』『人生は孤独そのものだ』というのは、とてもサガンらしさを感じ、好きな言葉です)


好きなものは好き!嫌いなものは嫌い!と
まさに末っ子らしい?彼女。

 

常に危うさの中に身を投じ、その中に存在する真実に、幸福を感じとる…


その繊細で明晰な頭脳は、時という過酷を知り、ただ生きるということは、それだけでも大きな戦いなのだと認識しているようにも感じれました。

 

最後に…

 サガンを演じる、シルヴィー・テステューの顔や見た目が、トーベ・ヤンソンに似ていて、たまに勘違いしそうになりました 笑