T2 トレインスポッティング

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ふと寄ったカフェの本棚で、トレインスポッティングのVHSを発見し

懐かしいなぁ…

なんて思い、再度鑑賞したあと、ネットで続編の存在を知り、なんてラッキーなんだ!と

わくわくしながら、公開を待ち望んでいました。(パネルを見つけた時、思わず、写メってもらうw)

 

20年という月日は、当然ながら、老いという、残酷さをもちあわせます。

彼らは、確実に老い(もちろん自分も)を感じさせますが、それは外見だけなのかもしれません。

それは、彼らはやつぱり彼らなのだという、

安心感を感じさせ、良くも悪くも、強いカリスマ性を持っていました。

 

社会から見放された存在だと、認識している彼らは、ヘロインに依存したり、盗みをしたりと自暴自棄に生きていました。

ですが、その生き方をジャッジするような映画ではありません。

(そもそも、人への人生ジャッジは、自分を肯定し心の隙間を満たす為のようにも思えますしね。)

 

女性は、しっかりと地位を築く反面、

男性陣は…男とは結局のところ、過去の熱くなった輝き(大体酷いものでしょうが…)を捨てきれない生き物なのでしょうか?

 

そこから決別しようと、必死でフタで覆い隠し、大人なんだと言い聞かせることで、忘れてしまえるほど、それは単純なことではなさそうです。

 

あれだけの裏切りをしたにもかかわらず、レントンは、本当の自分を知っている場所に帰ってしまいますが、

そこで、 クールに大人を感じさせる発言は、的を得ているものの、魅力もヘッタクレもなく、退屈そのもの…(少なくとも映画にはなりそうもない)

 

心から楽しみ解放している場面では、身体は踊り、言葉は、熱を帯びます。

 

それは時に、女性をひどく退屈にさせ、その冷めきった目を直視するのに、そこに酒も友もなければ、武器もなしに、ドラゴンと対峙するようなもの。。

 

ですが、真剣さと心が伴った時、その熱は女性を覆い尽くすほど、魅力が溢れ出るようです。

 

心を活かし続けるということは、実はとても難しく、複雑なことで、誰もが自分で思ってるほど、活かしきれていないのかもしれません。

 

映像は、予告編では、綺麗な映像に違和感を感じずにいられませんでしたが、

本編では、あまりに素晴らしかった!

色使いが素敵で、あり得ないような、影の使い方も好き。

1で、影響が最も大きかったのは、音楽かもしれませんが、2でも最高!

初っ端から、リズムに合わせて身体を揺らしたくなりました。

 

あと、いろいろと他の作品をリスペクト?しているようなところも好きです。

例えば、デヴィッド・ボーイレコードのジャケットがチラリと見えたり

会陰の説明を聞かせるシーンは

ベルベット・ゴールドマイン

 

 

 

のワンシーンを感じさせられたり…

 

1ですが、あの便器の中に潜り込むシーンは

トマス・ピンチョンの『重力の虹

 

トマス・ピンチョン全小説 重力の虹[上] (Thomas Pynchon Complete Collection)

トマス・ピンチョン全小説 重力の虹[上] (Thomas Pynchon Complete Collection)

 
トマス・ピンチョン全小説 重力の虹[下] (Thomas Pynchon Complete Collection)

トマス・ピンチョン全小説 重力の虹[下] (Thomas Pynchon Complete Collection)

 

 

を読んだ時、ハーモニカを追ってトイレの中にの所を読んだ時に、もしかして!とも感じさせてくれました。(と言いつつ過去の重力の虹 | GAKU日記をみたら全く読み解けてない模様w)

 

その他、インテリアや色使い、どれも参考にしたいものばかり!

 

やつぱり、やつぱり…

トレインスポッティング

最高でした!