エクス・マキナ
とても面白く、とても恐ろしい映画でした。
高度自律型AIと人間の関係を描いたSF映画。
よくあるテーマではありますが、人とAIの決定的な違いを感じられます。
出てくる人物?は主に、4人ですが、人の心、習性は決して切れるものではありません。
人は人、対象に対し、シンパシーを感じ、相手にも、それが、少なからずともあるはずだという前提で接し、心を開くか閉じるか無意識に判断していきます。
ですが、もし、シンパシーを、全く抱かない、美しい存在が近くにいるとしたら…
想像するだけでも、恐ろしい世界です。
その環境が、日常になると、愛や、善なる心は、きっと、新しい形に変化してしまわなければいけません。
結構、良作だと思いネットでレビューをいくつか見ましたが、賛否両論。
人の心理や習性を重点に観ている人は、結構レビューが高い様にも思います。
自分ならとか、普通すぎるとは、思わずに
より低くリアルな視点で、それぞれの人物を観察すると理解が深まるように思います。
それと身体の動作や停止する線。
とても素晴らしく表現されていると思いました。
人の脳は、歪みを自動的に良くも悪くも修正し、動くことができます。
彼女の動きは、より無駄のない動線があり
そこにも感銘を受けました。
それと同時に、無駄なもの、エラーこそが、人が人らしくあるための証明であり、それこそが、音楽や芸術、そして愛へと通づる、人しての美しさの証明なのだろうと感じました。