どこにでもある風景と どこにもいないわたし
このような始まりで進み、この本の物語はどう展開していくのだろう?
なんて思いながら、読んでいたら
唐突に物語が終わり、この本が短編集だという事に気付く…。
どの物語も、次に旅立つところで終了していきます。
何気ない日々と、何気ない風景が
独特な雰囲気で描かれていますが
もしかしたら、だれもが心の奥で感じているかもしれないような…
そんなことを感じさせてくれました。
ドライでシンプル。
クールでスマート。
覚めた(冷めた?)思考。
そんなイメージ。
旅立つには、希望を必要とする。
希望を見出すことで、人はまだ見ぬ先へと進むことができるのだろうと思いました。