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半島を出よ

読書

すごい!

 

内容がとてもリアルで、フィクションだという事を忘れてしまいそうでした。

 

はみ出し者の、イシハラ軍団が、北朝鮮からの侵略を阻止を試みる。

という内容ですが、彼らのはみ出し者レベルは

犯罪者のレベル。

サイコパスだと言ってもおかしくない。

特にショックを覚えたのは安藤という男。

人間死ねば、

誰しも豚の肉のようなものになる。

という事を、知りたくて

憧れの女性を殺害後、18ヶ所に切断し

確認を試みた。

よく、煩悩を消すために、素敵な女性をみても

年老いて死に、腐敗する姿を思い浮かべよとは

よく聞ききますが、そんなことは思いもよらない…

あらゆる面で、ヤバいヤツだと感じれる。

 

だが、絶望的な状態に彼らへの期待は高まるばかり。

彼らをみて、共通して思うのは、興味を感じれないことに

身を捧げることが、限りなくできない人間であるというところ。

もちろんトラウマなどを抱えてはいるが

普通、人は、いくらかの社交性を持っている。

嫌われないため

罰をうけないため

気に入られるため

そうやって、自分から率先して

嘘や作り笑いで

攻撃を避けるために壁を作っていく。

それは、生きていくためだとも言えるし

権力など、力を身に付ける術でもある。

ただ、周りどころか自分を偽っていることには変わりはない。

おかしな方向へ向かうと

自分は、誰にとっても特別な存在だと勘違いし

自分の機嫌すらコントロールできず

常に周りが、気にしてくれることが

当たり前だと勘違いした人間となってしまう。

 

当然、イシハラ軍団ような存在は、世の中に

受け入られるわけはなく、

社会からはみ出した存在となる。

 

圧倒的多数の人間を敵にしてしまった

少数の人間が集まった場所。

人と自分は、違うということを

知っている人間達。

 

そんなロクデナシ共は

日本を救うなどとは関係なく

あいつらは敵だ!

という信念で立ち向かう

という物語。

 

だがこの、半島を出よの素晴らしいのは

リアルな描写と知識。

政治、国民、テロ、社会情勢などを

細かに描いているところ。

つまり多数の存在の動きを

きちんと描き

少数の存在の行動を

自然な流れに思えたところ。

 

今年読了する小説は

これが最後かな。

いい締めくくりでした。

 

 

半島を出よ〈上〉 (幻冬舎文庫)

半島を出よ〈上〉 (幻冬舎文庫)

 

 

半島を出よ〈下〉 (幻冬舎文庫)

半島を出よ〈下〉 (幻冬舎文庫)